相馬野馬追い05写真レポート

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 いよいよ夏本番!という7月24日、夏草の薫りも濃厚な福島県相馬地方原町に足を運びました。この日は、10世紀にその祖を置くという伝統行事(国指定無形民俗文化財)、相馬野馬追いが行われます。

 僕がこのお祭りに行くのは二回目、伝統を絶やさずに未来へつなげていこうとする姿、伝統の中にも違和感のない形で新風を取り入れて行く姿、なにより数百頭の馬が織り成す迫力に圧倒され感動し、二年連続の観戦となりました。

相馬野馬追いについて、参考サイトは歴史的なことに関しては原町市観光協会相馬市観光協会、相馬野馬追いの観戦についての参考サイトは奥州相馬の空の下でさんが詳しいです。当日の動画はNTT福島のページで見ることが出来ます。

 駅を降りると、町中に幟旗が立っています。

 通行止めの案内も野馬追

 ちょっと写真だとわかりにくいですが、軽トラックが置いてある隣が厩になっています。道すがら、このような家がいくつか見られました。家で馬を飼い、祭典に出す、これが競馬の原点なのかもしれません。

 行列が行われる道路に近づいていくと、ほら貝の音色が低く響いてきます。音量はそんなに大きいように思わないのに、しっかり遠くまで響く、不思議な音色です。
 さらには騎馬伝令が発する町で聞いたら怒声のような威勢の良い声が響き、さらには武者達が名乗りを上げる声、馬の蹄音、が合わさりド迫力です

 驚くほど目の前で、騎馬武者たちが通り過ぎていきます。驚くのは尻っぱねをしない事、よく調教されています。さらに驚くことは沿道の人の危機予知能力^^;。皆さん、馬に慣れてますね。

 馬具の一つ一つが「文化財」という感じです。馬の目を隠す道具、鐙。鎧兜だけでなく全てが目を引きます。
 沿道の家々から、酒や水など騎馬武者に捧げられ、騎馬武者はそれを豪快に飲み、豪快に地面に叩きつけます。

 女性武者も出陣!凛々しいです。

 町長も出陣

 中には、重種の馬もいて迫力です。

 野馬追は郷(地区)ごとに軍勢を作っているそうですが、その郷大将だそうです。馬も見事な重種。

 神社の宮司(?)さんも馬上で雲雀ヶ原(祭場地)に向かいます。

 なんか、歓声が聞こえてきたと思ったら、最年少の騎馬武者だそうです^^。

 ほら貝の音がさらに高らかに響き、いよいよ総大将が見えてきました!印象的なのは、先導の人は勇ましく声をあげ、総大将は沿道の人に軽く目礼をしたりして、少し上品な感じなのです。

 その後ろから、神々しい感じの巫女さん(?)がやってきました。

 祭場地である雲雀が原へ移動、すでに競馬のスタート地点には、たくさんの馬が準備万端整っている感じで、祭りの高揚感の中にも緊張感が漂っていました。

 雲雀が原の全景、観戦場所は小高い丘の斜面に設けられています。ご覧のとおり、相当広いです。

 この写真は、お祭りが終わった後に撮ったものですが、観戦場所のある丘は相当急斜面になっています。この急斜面の九十九折の道、これがお祭りの一つの見所でもあります。

 まずは、お神輿が号令と同時にこの急斜面を駆け上がっていきます。本当に駆け上がっていくんです^^;

 総大将もゆっくりと丘を上がって行き、

 全ての様子を見下ろせる山上の席へつきます。

 賞典所は山上にあるので、競馬や神旗争奪戦の勝者は、先ほどの急斜面を勇ましく馬で駆け上がっていくのです。これがお祭りの一つの見所です。

 武者どおしなので、マイクを通した打ち合わせ(?)も勇ましい感じのやり取り^^;、の後にいよいよ甲冑競馬が始まります!写真でも伝わっちゃうこの迫力、実際に見るとなおすごいです!

 ゴール前の叩きあい、ムチ音や気合の声が聞こえてきて、迫力!ゴール後はガッツポーズが飛び出します。

 ゴール後、審判席で順位の証明(?)を受け取るようです。なんだか、判定でもめている場面も^^;。それだけ真剣勝負って事ですね。

 そして、札を受け取り、号令と共に一気に急斜面を駆け上がっていきます。観客から大きな拍手が送られます。

 別角度から。

 10レースくらい(?)おこなわれた甲冑競馬が終わると、いよいよクライマックス、神旗争奪戦です!約400頭もの騎馬武者が、雲雀が原に集まってきます。

 そして、花火で2本のご神旗が高々と打ち上げられます。

 そして、ご神旗へ向かって騎馬武者たちが一斉に駆け出します!。実際に見ると、まさに古の戦の光景を見ているかのよう。戦国絵図そのままという感じです。

 お分かりいただけるでしょうか。黄色いご神旗がまさに落ちてくるところです!凄まじい数の騎馬たちが集中しています。

 見事神旗をとった騎馬武者は、急斜面を誇らしげにガッツポーズしながら駆け上がって行きます。

 喜びの雄たけびを上げながら駆け上がってきます。20回ほどの打ち上げなので、神旗をえるのは容易ではないのでしょう。

 見事神旗を得た武者は、このように観客に大拍手で迎えられます。

 そして、総大将が雲雀が原を後にします。騎馬武者が整列して見送るのですが、なかなか整列が行われず、少々ご立腹の軍師(?)さん。

 総大将の鎧兜姿をアップで。

 先ほどの巫女さん。とても気高い感じですね。

 そして騎馬武者に見送られ、決戦地を後にする一行。やや整列^^;

 祭りも終わり、リラックスした雰囲気の中の光景。こうして伝統は受け継がれていくわけですね^^

 祭りの後。まだ騎馬武者がそこかしこに。

 祭場のそばに馬具などを展示しているところがありました。

 すごい、工芸品という感じです。このような馬具であのド迫力の甲冑競馬もおこなっているんですね。

 

 その後、祭場から歩いて数分のところにある原町市立博物館へ。ここには、野馬追いの各種資料、さらに、ほら貝演奏の実演などもありました。意外に祭りの後だというのに空いていましたが、是非是非ご覧になると良いと思います。

 かつての地方競馬も、各地で行われていた神事や祭典競馬を祖にしています。日本古来の競い馬は元来マッチレースですが、それが洋式競馬を取り入れ、時代に合わせ変化していきました。

 相馬野馬追いもかつては多頭数での甲冑競馬は行われていなかったようです。こうした伝統行事も、時代に合わせ新風を取り入れることによって進化していっています。

 昨年、各地の存廃論の中で、「競馬は固有の文化ではない」という議論がされ、関係者の中でもその種の発言がされました。しかし、こうした行事を見たり歴史を紐解いたりすると、それは明確に間違いであると考えます。

 元来、文化であることと競馬の存廃論は関係がないはずです。演劇は文化であることは社会的に認知されていると思いますが、各劇団、独立して採算を取ることを要求されます。それと同じことです。しかし、文化を振興するには、公の力が有効なことはあります。

 話がそれましたが、大事なことは、ファンも関係者も、競馬は文化である、という誇りを忘れないことだと思います。存廃論だけを繰り返しては、誇りを忘れてしまう、その危機感が僕がネット上で様々な活動をしようとする原点です。

 この、相馬野馬追い、そうした原点をとても思い出させてくれました。

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