全日本レディース招待2006観戦記 

荒尾競馬場 2006年11月15日

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 地方競馬にとって女性騎手交流戦は正に伝統のレースです。現川崎の調教師で昨年の浦和桜花賞をミライで勝った安池成美元騎手も参加した東北三県で行われていたレディスカップ・国内女性騎手招待競走、ホッカイドウ競馬で行われていたANJレディスカップ、各地を回って行われた夢のシリーズ、インターナショナルクイーンジョッキーシリーズ、中津で行われていた卑弥呼杯、新潟で行われていた駒子賞、そして荒尾で行われる全日本レディース招待競走と続きます。

そして今年からは、レディースジョッキーシリーズ2006(LJS)として、荒尾、高知、名古屋を転戦するシリーズレースとなりました。

荒尾ラウンド 平成18年11月15日(水)
高知ラウンド 平成18年12月9日(土)
名古屋ラウンド 平成19年1月5日(金)

その第一戦となる荒尾ラウンド、全日本レディース招待競争は、やはり先駆けだけあって他のラウンドより豪華なメンバー、JRAの騎手も参加して行われます。やはり、今でも特に注目のラウンドといえる事ができると思います。

全日本レディース招待競争、僕にとって、行こうとしても何故か行くことが出来なかったレース、第一回のときは羽田空港まで行ったのに、台風で飛行機が欠航し断念…。第二回のときは急に仕事が入った事と、翌日に笠松行きの予定があったので、仕事の振り替えが効かなかった事で、直前キャンセル。実は、その前の中津の女性騎手招待競争、卑弥呼杯のときも、直前でキャンセルになって結局は行く事が出来なかったという経歴もあり、もはや念願の、という一言では言い表せないような因縁のレースになっていました。

 そして、2006年11月16日、九州にお住まいのMoomLight H.R.D.管理人の月明かりさんが、オフ会を開いてくださったことがあり、ついに行くことが出来ました。久しぶりの写真つきレポートは、このときの様子をお伝えしたいと思います。

 荒尾競馬は熊本県に有りますが、福岡空港から非常に便利な場所にあります。空港から荒尾行きの高速空港連絡バスに乗ること1時間30分、荒尾競馬場から程近い、荒尾バス営業所につきます。

 潮風の香りがする方向に歩くこと、約5分で陽光降り注ぐ荒尾競馬場へ。

 そのまま、競馬場に入らずに、ちょっと寄り道。駐車場を右に大きく迂回し、川の堤防の上を歩いて、海のほうに出てみることにしました。荒尾競馬場の向こう正面の土手の向うには有明海が広がっています。

 爽やかな潮風と、晩秋の海のうららかな陽光に照らされ、歩いていくと、荒尾競馬の厩舎団地が見えてきます。

 馬達が潮風に当たりながら目を細めている様子が見られました。

 右に有明海、そして左には競馬場のコースが広がり、非常に開けて空が大きく感じる空間が現れます。

 ふと、土手の下を見ると、これからレースに向かう一頭の馬が、厩務員さんと気合を高めながら歩いていきました。

 せっかくなので、一レースは、携帯で馬券を買って、このタダ見席(土手)で見ることにしました^^;。

 潮風と陽光の下、激しく争いながらコーナーを回っていく光景は、ため息が出るほど見事なコラボレーションとして調和している気がします。

 土手から競馬場と反対側の海に降りると、ちょうど干潮に近かったのか、広大な干潟が出現していました。無数のカニが歩き回り、濃厚な潮の香りがします。遠くにかすむのは右に多良岳、そして左に雲仙岳。まるでそこまで歩いていけそうなくらい遠くまで干潟が広がっていました。

 競馬所の外周をぐるっと回って、スタンドに戻って来ることができます。4時30分に家を出て、ずっと乗り物に乗りっぱなしだったのでちょうど良い運動。

 競馬場入り口から離れた場所に、外向きの場外発売所もありました。7時30分から買えるのですね。

 場内に入ったのは、第二レースの締め切り間際。そしてそのレースは、全日本レディース招待に出走する、岩手の皆川騎手が、見事に圧勝をし、強烈にその存在をアピールしたところでした。

 レースの合間に、場内をちょっと散策。あちこちに幟が合ったりして、全日本レディース招待を盛り上げていますが、騎手の勝負服の紹介の下に、今日の出場騎手の写真が飾ってありました。

 レディースジョッキーシリーズは荒尾、高知、名古屋と3ラウンド行われますが、2006年のシリーズにJRA騎手が出場するのは荒尾ラウンドのみです。

 荒尾競馬場と言えば、特に有名なのがスタンド二階奥にあるラーメン店。

 一杯450円、そして、超超超!絶品!です!
全国、全ての地方競馬場に行きましたが、文句無く一位のラーメンですね。ちなみに、2位は帯広競馬場。3位は、福山かな^^

 パドックには、荒尾の象徴とも言うべき一本の大木が中央に。もちろん、間近に馬を見ることが出来ますし、みんな一頭一頭熱心に見ています。
 クラス分けの細かい地方競馬は、とかくその日の調子の見極めが重要、だからパドックは非常に重要なのです。

 目を移すと、パドックの向こう側には、全国から集まった騎手たちの色とりどりの応援幕が。馬や厩務員さんも目が行っているみたいでした^^

 パドックを出た出走馬たちは、スタンド横の通路を通って本場場に入場します。通路は観戦スペースからよく見え、熱心な観客は折り合いや気配をジッと観察しています。

 空が広い競馬場ですよね〜。目の前のスタート、輪乗りをする馬達。遠くに見えるのは多良岳です。

 荒尾競馬場は、1〜2コーナーよりも、3〜4コーナーの方がアールが緩い競馬場。それだけに、捲りや差しもよく決まり、非常に面白いレース展開を見ることが出来ます。
 また、騎手たちの気合の掛け声もよく聞こえ、迫力満点です。

 全日本レディース招待の紹介式には、多くのファンが声援を送りに賞典台前に集まりました。その人数とともに目を引くのは、ジョッキーたちの勝負服。みんな鮮やかな真新しい勝負服を着ていたように見えます。

 そこに、このレディース正体にかける心意気のようなものを感じて、観戦者としては嬉しい気分になります。

 やはり、声援を集めていたのは、地元の岩永騎手。現在、レディース招待2連覇中での地元戦と、プレッシャーのかかる立場。しかし、ファンの声援に答えはつらつと紹介を受けていました。

 華の82期、同期の高知の二人のジョッキー、森井騎手と別府騎手です。森井騎手は、今年3月の全日本新人王争覇戦で見事優勝、そして別府騎手は、連対率が2割、そして2年弱で67勝と素晴らしい活躍をしています。別府騎手は、那須の教養センターにいた時代から、その才能の噂がファンにまで聞こえてくるような期待のジョッキーでした。

 北海道の笹木騎手は気さくにファンの声援に笑顔で答え、JRAから参戦の増沢騎手、西原騎手は、スポーツ選手特有のオーラがビシバシ出ているように感じました。

 この日の2レースで、勝利を挙げた皆川騎手は弾けるような笑顔で声援に応えていました。このレディース招待の後、水沢で特別戦で勝利をあげました。勢いに乗っていますね〜。

 紹介式の後には、ファンからの求めに応えて、サインや握手、写真撮影に応えられていました。

 女性騎手最多勝の日本新記録を持っている、名古屋の宮下騎手。全国の女性ジョッキーを引っ張る存在です。カメラを構えるファンに、気さくに目線を向けながら、颯爽と歩いていきました。

 レディース招待の第一戦、富士通杯カップのパドック。ゼッケンには騎手のサインがしてありました。

 パドックからは、ジョッキー待機所の中が見えます。岩永騎手がパドックに向かって深く一礼をしてから待機所に入っていく様子が印象に残りました。

 明るい雰囲気の中にも、だんだんと、緊張感が高まっていく様子が垣間見えます。

 ファンサービスの時は気さくな笹木騎手、一転して勝負師の目に変わります。

 九州出身の西原騎手。盛んに声援を受けていました。

 大井で直線一気の追い込み勝ちをしたり、今年は印象に残る騎乗の多い平山騎手。

 浦和からもう一人のジョッキー、牛房騎手。ジッと前を見つめます。

 地元岩永騎手は、今年は抽選にやや恵まれなかったか。すこし表情に緊張感が見えますが、果たして。

 このレースが始まる頃には、スタンドにびっちりの観客が集まってきました。

 そして、スタート。各騎手そろった一戦のスタート。

 馬に気合をつける掛け声が聞こえ、迫力の先行争いが繰り広げられます。

 第一戦から82期同士の意地のぶつかり合いの様相。スタートで出鞭から先行した山本騎手と、三コーナーからまくった別府騎手の壮絶な叩き合いとなる好レース、僅かに制したのは、別府騎手でした。

 表彰式には、1位〜3位まで、華の82期が揃い踏み!

 熱い争いに、見ているほうもエキサイトしてしまって、ついつい写真がおろそかになってしまいました^^;
 第二戦目の天草パールセンター杯の表彰式です。

 圧倒的一番人気のブルーアラオが出遅れる波乱。その中二番人気のワンマイドリームを引き当てた山本騎手が、果敢の逃げから見事に押し切り、荒尾ラウンドの一位を決めました。
しかし、ここで食い下がったのは、やはり82期の別府騎手。8番人気のオンワードジェダイを追い込ませ、3着に食い込みました。
 2着は平山騎手、先輩ジョッキーの意地を見せました。

 2戦の戦いが終わり、喜びの表情、ちょっと悔しそうな表情、垣間見せながらも、ちょっとホッとした空気も流れます。カメラへのポーズもレース前よりリラックスした感じに。

 サインに応える山本騎手。デビュー二年弱で70勝、そして連対率は二割超え。その活躍の片鱗を見せつけた見事な荒尾ラウンド優勝でした。

 この後には、浦和記念で二着に入る波乱を演じるなど、全国にその名を轟かせた感のある山本騎手、これからの地方競馬を引っ張っていく存在になりそうです。

 荒尾競馬場、何度来ても美しい競馬場です。最終レースが終わり、帰る前にもう一度馬場を見ておこうとスタンドから出ると、余りにも美しい夕日が有明海に沈んでいきました。

 福岡に戻って、遠征の楽しみ、地元の味に舌鼓を打ちます。このイカ、生きてます^^。そして、刺身を食べ終わると、残った足と頭を天麩羅にしてくれるのです。

 荒尾競馬場は、そのコース形態から非常に面白いレース展開となることが多く、また景色も非常に美しい、素晴らしい競馬場です。是非是非、足を運ばれることをオススメしたいと強く思います。

 

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